奨学金は特殊な債権、というイメージがある人もおられますが、、ほぼ通常の債権と同じに考えてよく、必要であれば任意整理の対象にすることも可能です。
ですが、あまりおすすめめしません。その理由をお話しします。
和解が成立して債務者本人が支払うようになれば保証人への請求は止まりますがいっときは迷惑がかかることになります。
こうなることを防ぐためには最初から奨学金を任意整理の対象から外しておくことが必要です。
奨学金は理屈の上では任意整理することが可能なのですが、したところで実はあまりメリットがありません。
奨学金は金利が高いわけではありませんから、消費者金融のように利息の再計算をしても元本は減らないからです。
そして、もともとかなりの長期間で返済する予定になっていたものを任意整理で他の業者と同じく3年間で返済しなければならなくなるわけですから、むしろ以前より不利になるくらいなのです。
奨学金の場合は任意整理で注意したいこととして保証人の存在があります。
奨学金を借りる際には「人的な保証(連帯保証人)」か、「機関保証(保証会社に保証料を支払って依頼する)」のどちらかを選ばなければなりません。
機関保証の場合はもし奨学金返済が滞ると保証会社が立替払いし、その後保証会社から本人に請求する、という流れになりますが、連帯保証人を選んだ人は保証人に請求がいってしまうことになります。
奨学金はご両親が連帯保証人になっているケースがほとんどですので、債務整理すると連絡がいってしまうということです。
これは、親に負担をかけることになり、家庭内での関係に影響を及ぼす可能性もあります。
したがって、奨学金の任意整理を考える際には、これらの点を十分に考慮する必要があります。
その上で、親や信頼できる第三者と相談し、可能なら専門的な助言を求めることをおすすめします
。奨学金の返済に困っている場合でも、適切な対処方法を見つけることが可能です。
奨学金は日本学生機構によりますと、約3人に1人が利用しています。
奨学金を借りている割合を学校別にグラフにしてみましょう。
大学
利用している:38.7%
利用していない:61.3%
大学院
利用している:36.5%
利用していない:63.5%
高等専門学校
利用している:10%%
利用していない:90%
専修学校
利用している:40.3%
利用していない:59.7%
このうちの約5%の方が3ヶ月以上滞納しているというデータがあります。
やはり不況が長引いたことの影響が大きいのですが、
就職後に支払う予定だったが思うように仕事が決まらない
給与が伸びない
あてにしていたボーナスが出ない
などで奨学金滞納者は増加の一途をたどっています。
「奨学金の返済地獄」という言葉もでてきて、せっぱ詰まった人が弁護士に相談に行く光景も珍しくなくなりました。
奨学金というとひと昔前までは「バックれても平気」などとうそぶく人がいたくらい、取り立てが緩い
と言われていましたが、最近ではまったく状況が変わってきています。
奨学金を貸している日本学生支援機構も取立ての強化、効果がなければ法的な手続きと、一般の債権者と変わらない対応になっています。
現実に日本学生支援から裁判を起こされた人もいます。
奨学金では足りず、毎日アルバイトに明け暮れるが、単位を落としてしまう。
かといってアルバイトに行かないと生活ができない。
結果大学中退。。。
そんな若者を追いかけました。
大学4年生の信二君は東京の国立大学に合格。島根県から東京のアパートに引っ越した。
3人兄弟の長男で父子家庭で育ち、父親の年収は約300万円。
仕送りはなく、大学の授業料や生活費はすべて自分で稼がなければならなかった。
国立大学の授業料は年間で約50万円。
家賃、生活費を合わせると毎月18万円は必要になってくる。
奨学金は8万円。
残りの10万円はアルバイトでなんとか稼ごうと思っていた。
ところが、いざ大学に通うと思いのほかお金がかかる。
レポート作成のためのパソコン、ネット通信料、友達との付き合い。。。
頑張ってアルバイトはしたものの、勉強がおろそかになって留年。
奨学金がとまってしまったのだ。
奨学金の分稼ごうとさらにアルバイトをするが、いっこうに足りない。
ついにアパートの家賃も払えなくなった。
それから1年間は大学の構内や公園、友人の家で寝泊まりする毎日を送った。
ようやく月2万円のアパートを見つけたが、卒業できる単位の3分の2しか取れていない。
「大学だけは何とか卒業したい」
そのために1日100円で抑えるよう自炊し、夜勤のアルバイトもし始め、ようやく月14万円ほどになったが、
その分勉強ができない。
復習や予習をしようにも睡眠不足でまったく身に入らない。
ゼミの先生から「大丈夫か」といわれ、その時に打ち明けて話したが、
「バイトせずに勉強しなさい」というアドバイス。
「そんなことはわかっている。でも稼がないと授業料も払えないし勉強できないんだ」
中退すると残るのは480万円の借金だけだ。
「中退すると何のために大学に入ったのか、僕の人生の意味が分からなくなってしまいます。もう死んでしまおうかと思っていました」
結局信二君中退しました。
このように奨学金だけでは生活費や授業料がまかなえず、結局中退するケースが増えています。
経済的に苦しくて中退した人は約30%もいて、3人に1人の割合です。
思ったより多いですね。
ほんとうに奨学金が払えないという悩みは深刻です。
中退しても年収が200万もないということもザラです。
「なんで自分だけがこんな目に合うのか。親を恨んだこともあります」という学生さんもいました。
誰も助けてくれない。
悲痛な声をよく聞きます。
奨学金の返済に困ったら弁護士や司法書士に相談しましょう。
相談は無料で対応してくれます。
代表司法書士 姜 正幸
アヴァンス法務事務所は、任意整理に関して特に高い評価を得ている法務事務所です。
他の事務所と比較した場合、この事務所の特徴は、借金整理を迅速に行い、そのための費用も低く抑えられることにあります。
事務所の代表である姜正幸先生は、借金問題の解決だけでなく、問題の根源についても相談者と真剣に話し合い、根本的な解決策を提示します。
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現実に、どのくらい借金が減るのか知りたい方におすすめです。
1分で簡単に診断できる
匿名・無料で24時間いつでも診断OK
家族や友人にバレない
いくらくらい借金が減るかどうか知ることで
「払えなくなった時対処できるか」
「どれだけ精神的にラクになるのか」
がわかるので安心のお守りになります。
「定期健診」みたいなものですね。
空き時間で「今の状態」がわかるので、いろいろ考える機会にもなると思います。
法律ができればその抜け道をさぐり知識にうとい素人を巧妙に餌食とする悪知恵がはびこるのが常です。
多くの人は法律が守ってくれることを知らず、不当な取り立てに悩まされてしまいます。
貴真面目な人ほど悪質業者の手口の犠牲になりやすいです。
当たり前の権利を知っていただき是非解決してください。
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