弁護士の方はこちら

「離婚調停」流れは?話し合う内容は?…弁護士が解説!


弁護士トークで最も多く相談が寄せられる「離婚問題」。最近も船越英一郎さんが松居一代さんに対して、離婚調停の申し立てを行ったようだという芸能ニュースが話題となりました。
今回は「離婚」についての入門編として、離婚調停がどのような形で進むことになるのか、実際にどういった話し合いがされるのか、といったあたりを離婚事件のご経験も豊富な大本総合法律事務所の南 枝里弁護士にお伺いしました。

離婚調停を申し立てるまでの流れ

‐ 離婚までのプロセスとして、話し合いではなく、離婚調停をはさむことも多いと思うのですが、離婚調停は、どういった理由で申し立てをすることができるのでしょうか?

南弁護士:法律上離婚調停を申立てるにあたり、具体的な離婚原因がないといけないなどの制約はありませんので、調停手続の利用を希望する場合には、詳細な離婚原因の有無にかかわらず、申立てをすることができます。

‐ どこの裁判所に申し立てをすれば良いのですか?
南弁護士:原則として、相手方の住所地を管轄する家庭裁判所に申し立てることになります。

‐ 申し立てにあたって、費用はどの程度かかるのでしょうか?
南弁護士:申立手数料として収入印紙代1200円、及び、郵便切手代が必要となります。

離婚調停で話し合う内容は?

‐ 調停申し立てが受理されたのち、手続きはどのような形で進むのですか?また、どのような内容が話し合われるのでしょうか?

南弁護士:調停の手続は、調停委員2名立会いの下(男性、女性各1名ずつ)、当事者双方が交互に調停委員と話をして進められます。
そのため、相手方と顔を合わせることが不安であるという場合でも、相手方とは別々に調停室に入りますので、相手方と会うことなく手続を進めることができます。
また、申立てから約1~2か月後に第1回期日が設定され、第2回期日以降の進行については、相手方に離婚の意思があるか、当事者間でいかなる点が争点となっているかなどによって、期日の回数や期日の進め方が異なります。
まずは申立てをしてみて、調停委員やご依頼された弁護士と相談しながら進めるとよろしいかと思います。
期日で話し合われる内容は、子どもがいない夫婦の場合は、財産分与、慰謝料など、子どもがいる夫婦の場合は、それらに加えて、親権、養育費、面会交流などについて話し合いがなされます。

‐ 相手が調停の場に出て来ない場合はどうなるのでしょうか?

南弁護士:相手方が期日に出頭しない場合は、調停が不成立となり、ご自身が申立てた調停手続における協議は終了となります。
その場合には、離婚訴訟の提起をご検討いただくこととなります。

弁護士に依頼するメリット!!

‐ いきなり離婚訴訟の提起というのはできないのでしょうか?

南弁護士:日本の法律においては、調停前置主義がとられており、訴訟提起の前に必ず調停を申立てる必要がありますので、いきなり訴訟提起をすることはできません。
夫婦間の問題は、裁判所が一刀両断に解決することにはなじまず、まずは当事者間の協議による解決に委ねるのが適当であると考えられるためです。

‐ 弁護士をたてる方が良いのでしょうか?

南弁護士:弁護士を立てた方がよいか否かは、相手方の性格、争点の内容などによりケースバイケースです。離婚調停をご検討の際には、まずは一度、弁護士にご相談いただくとよろしいかと思います。
なお、離婚調停の際に弁護士を依頼することのメリットは、次の点にあると思います。
すなわち、調停手続は、調停委員に自身の言い分を聞いてもらい、当事者の関係を解決に導いてもらう手続です。そのため、調停委員にご自分の言い分を正確に伝える必要があるところ、離婚を考えるに至るまでのご事情は多岐にわたることが多く、調停手続の時間内では調停委員にうまく伝えることができないことがございます。弁護士にご依頼いただければ、細かなご事情を事前にお聞かせいただいた上で、調停委員に伝わるよう法的に整理し、調停の時間内に戦略的に言い分を伝えることが期待できます。

時間はどのくらいかかる?

‐ 調停の期間は、南弁護士が担当されてきた案件だとどの程度かかりましたか?

南弁護士:当事者双方に離婚の意思があり、夫婦間に子どもがおらず、争点が慰謝料のみであった事案では、申立てから3か月(調停期日2回)で離婚成立に至りました。
他方、子どもがいる夫婦で、一方当事者に離婚の意思がなく、争点が多岐に渡る(養育費、親権など)事案では、申立てから約1年(調停期日8回)で離婚成立に至りました。
なお、調停に要する時間は事案により異なりますし、調停が不成立になって訴訟に移行すれば、解決までさらに時間がかかることとなりますので、その点はご注意ください。

‐ 勉強になりました。ありがとうございます。


<弁護士トーク編集部より>
離婚調停では自分の意見をうまく主張できず不利な条件で調停が成立してしまうと、その後「やっぱり内容に納得がいかない」といった場合でも、不服を申し立てることはできないそうです。
そのため、しっかりと準備をして調停委員に自身の言い分をきちんと主張する必要があります。
弁護士へ依頼をすると費用がかかりますが、
  • 自身の言い分を法的に整理し、戦略的に調停委員に伝えてもらえる。
  • 相手の主張に対して、都度、専門家である弁護士からアドバイスを受けられる。
  • 離婚調停に関わる時間(書類作成や準備など)と、精神的な負担を減少できる。
などといったメリットがあります。
離婚調停では慰謝料、財産分与、親権、養育費など、離婚後の人生に大きく影響する大切なこと決めますので、まずは一度、弁護士に相談することをお勧めいたします。

弁護士トークなら無料で相談が可能です。
離婚問題の経験が豊富な弁護士が多数掲載されていますので、ぜひチャットでお気軽に相談してください。

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
南 枝里(みなみ えり)弁護士
事務所名:大本総合法律事務所
事務所URL:http://www.ohmoto.biz/

カテゴリから探す