交通事故を経験した弁護士が語る「事故に遭ったらすべきこと」

先日、通勤途中のバスの中で急にクラクションが鳴ったかと思ったら、物凄い急ブレーキ!!
バスの中で一人立っていた私は、完全に身体ごと1m以上すっ飛ばされ、右肩から着地し、首から肩、背中、腰にかけて、痛くて動けない状況に…。

その後警察やら救急隊が来て、そのまま救急車で病院に搬送されたのです。

病院でCT検査を行った結果、肩と肋骨の骨が2本ばかり折れていました。
じっとしていれば良いのですが、身体を動かそうとすると痛くてどうにもなりません。
痛み止めの薬をもらい、様子を見ました。

その後手術を行い、今は安静に過ごしております。

交通事故の依頼はよく受けるものの、事故の被害者になるのは今回が初めて。
事故直後は身体中が痛くて、現場の写真など撮っている余裕はありませんでした。

以前、交通事故に関するコラムを執筆しましたが、今回は私自身が身をもって経験したことを踏まえて改めて事故発生時にすべきことをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。

◆交通事故は大きく分けて2つ

①人身事故
人の生命や身体に損害が及ぶ(この場合、車などの物が壊れている場合も含まれます)

②物件事故
物だけが壊れて人が怪我をしていない場合


今回は、私自身が被害者となった「人身事故」に着目してお伝えしていきます。





◆交通事故に遭ったらまずは110番を!

交通事故が発生した場合、まずは警察を呼びましょう(私の場合は、バスの運転手が乗客の携帯を借りて、110番していました)。

警察を呼ぶ目的は、実況見分調書を作成し、事故の状況を客観的に証明するためです。
実況見分調書は、道路状況の見取り図や写真、現場の交通量、目撃者や当事者を立会人とした説明文などが記載されます。

この書類は、事故を証明するために大切な証拠となりますので、事故に遭った場合は必ず警察に通報し、現場に来てもらうようにしましょう。なお、加害者には、自己の報告義務、被害者の救護義務が道路交通法上課されています。

人身事故が発生し、被害者が病院に搬送され、現場から離れてしまうと残されるのは現場の状況と、加害者・目撃者の供述のみで実況見分調書が作られかねません。
事故後、警察から出頭を求められたら、被害者自身の認識もよく伝えておくべきです。

事故現場は、永久に残しておくことができません。
インフラにおいては、早急な現場復旧が求められます。私が事故にあったときも、バスの運転手は、早期にバスから乗客全員を下ろし、次のバスに乗り換えさせる等の措置をとっていました。交通機関の遅延により、損害賠償が請求される可能性があることを考えると、適当な措置なのだと思います。

現場において証拠保全が難しいことを念頭において、事故の状況を記録することに注意を払っていただきたいと思います。後に損害賠償請求の際に重要なポイントになります。




◆後遺症の認定について

交通事故の損害賠償請求において、もっとも問題になるのが、後遺症の認定についてです。数か月治療を重ねても治癒できない場合に、症状に応じて、自賠責保険の方で後遺症の等級を認定してくれます。そして、後遺症の等級に応じて、慰謝料の額、逸失利益の額が変わってきます。

事故直後というのは、興奮しているせいか、冷静にどこに痛みがあるのかを考える余裕がないのですが、とりあえず痛いところを全て医者には伝えておいた方がいいと思います。

私の場合も、肩から落ちたので、そこが強烈に痛く、ほかの痛みが感じられないほどでしたが、体はいろいろと繋がっているからか、背中が痛い、首が痛い等々、考え始めたら色々と痛くなってきたのを思い出しました。

搬送先の病院では、CT、レントゲンを撮り、どこに外傷があるのかを特定してくれます。

私の場合は、上腕骨近位端骨折、ろっ骨骨折の所見があり、頚椎、腰椎は全く問題ないとのことでした。その検査結果を聞いて、安心したのか、首の痛みは治まったように思います。
その他にも、目に見えない怪我があります。耳鳴り、視力障害などなかなか気が付かなかったり、後から発生する症状もでてきます。

そのような怪我を見逃さないために、車の破損のみで済んだ物件事故の現場においても、時間がないから、警察を呼ぶのが面倒だから、大事にしたくないからなどと言わず、必ず病院へ行って、検査をする必要があると言えます。事故との因果関係を証明するためには、事故直後に病院へ行くことが必須です。



◆保険会社の対応は?

治療費については、保険会社が任意の一括対応を基本してくれますが、病院によっては「まず立替払いをしてください。」と保険会社の一括対応を拒否するところもあったりします。私の入通院している病院もそのような対応でした。

しかしながら、保険証を使わずに10割負担ということになると、立て替えるのも結構な額になり、大変です。ましてや、手術や入院などすると、相当な高額になります。

その場合は、保険会社に「なぜ被害者が立て替えしないといかないのか?」と迫ってください。保険会社が病院に直接連絡を入れ、立替払いをしなくて済む場合もあります。



今回、事故現場においてやるべきことなど、私自身が被害者となって感じたことなどたくさんお話させていただきましたが、一番大切なことは命であることに変わりはありません。

はやく怪我を治して、自身の被害者としての経験を活かし、交通事故被害者のために、どうしていいか悩んでいる方々のために、共感をもって力になれる弁護士になりたいと思います。







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